ネイルの発祥は古代エジプト時代
ネイルの歴史を紐解くと、発祥は古代エジプト時代まで遡ります。
紀元前3000年前のミイラを見ると、爪に現在のネイルのような装飾が見られます。
装飾を専門家が分析したところ、植物のエキスを利用したことが判明します。
古い時代のエジプトでは爪の色が階級を示していたので、ネイルの色を見れば階級がわかります。特に赤色は神聖な色で、階級が高くなると色も濃くなります。
王族の場合、女性だけでなく男性も爪の装飾を行っています。
古代エジプト時代に使われていた爪を彩る染料には、優れた防腐効果があります。古代ローマやギリシャでも、高い階級に属する人々は爪のお洒落を楽しんでいます。
歴史書を読むと、エジプトとは異なり染料を使わず自然な美しさを引き出すケア方法が探求されていたことがわかります。
現在のマニキュアは、古い時代のローマやギリシャのケア方法が語源となっています。
マニキュアの登場が転機だった
マニキュアの歴史は古く、本来は広い意味でのネイルケアを指します。
19世紀になると、欧米では一般女性の間でマニキュアが浸透します。最初のうちは、蜜蝋やオイルを研磨剤に使っています。
当時は透明感のあるナチュラルなネイルが流行します。
次第にネイルのスタイルが確立されていき、ネイルの道具も販売されるようになります。
20世紀には爪に輝きを出すマニキュア用のニスが誕生します。1970年代のアメリカは、世界の中でもファッションの中心地となります。
特に映画の都ハリウッドでは、メークアップアーティストたちが腕を磨いてネイルファッションを広めます。
プロのメイクチームにより生まれた華やかなネイルスタイルは、アメリカ中でブームになります。
全米のサロンで爪の装飾を楽しむ人が増え、その波は徐々にアジアにも押し寄せます。